レポートは伝統工芸青山スクエア

前回からのつづきです

女子大生に伝統工芸を知ってもらおうというレポート課題、
どんなレポート内容かというと…

経済産業省の外郭団体、
伝統的工芸品産業振興協会(略称「伝産会」)が運営する
「伝統工芸 青山スクエア」を見学して
日本の伝統工芸を見て触って学んで考える。と言うもの。

「伝統工芸青山スクエア」は、
経済産業大臣が指定した全国の伝統的工芸品を一堂に集めた
工芸品のアンテナショップのような所。
陶磁器あり、織物あり、漆器あり、紙製品あり、
器あり、着物あり、アクセサリーあり、仏壇あり…
全国各地に受け継がれている工芸技術で作られた
伝統工芸品で溢れています。
常設の他、企画展、特別展などで、工芸品や職人を特集紹介しています。
購入できるのはもちろん、間近で伝統工芸士さんの技を見られたり、直接話をしたり、工芸体験ができたりするのです。

ここには、工芸品をよく知っている日本人、
日本文化に造詣が深い外国人さんが沢山いらしてます。
でも若者の来場は少なく、専門課程で見学にくる学生や
工芸品にすごく興味のある子がたまに訪問する位だそう。
知る人ぞ知る施設ではあるけど、知らない人が多すぎる
もったいない施設なのです。

そこに伝統工芸にずぶの素人の大学2年女子が見学に来る。
彼女たちに現代の日本の伝統工芸はどう映るのでしょうか?
どう感じるのかな~?という事で
青山スクエア及び伝産会の方々も興味深々。

そこで館長や理事の方々と考えて、
毎年こんな設問について書かせる事にしています。
(言ってみればアンケートのようなレポートです)

①好き(興味がある)な工芸品を3つあげる(理由も)
②嫌い(興味のわかない)な工芸品を3つあげる(理由も)
③自分が②の工芸品に携わることになったらどうするか?
プロデューサーやデザイナーになったつもりで
好きと思える工芸品にするアイデアを考える。
④伝統工芸品について、青山スクエアについて


というもの

①~③の結果はそのまま
各伝統工芸の組合や職人さんに伝えてみよう。と…

その結果が面白いのなんのって、
的外れのものもあるけど、関心する意見も多く、
組合さんや職人さんたちは、
その結果に毎年ドキドキするのが恒例になりつつあります。

こうちもびっくりぽんの内容は、
この世代の感じ方や見え方、
知らない人だから思い浮かぶアイデアに溢れていて、
稚拙ながらも感心しきりなのであります。

頭の固い業界ですが、
こういう事からでも少しづつ変わってくれるといいし、
この見学レポートを通じて、
学生も日本の工芸に興味を持ってくれたら
万々歳と思っています♪

Newパンダ丼

リバリスランド.こうち恵見が、器と日々のあれこれ、お手軽テーブルコーディネートをご紹介。

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